2010年03月14日

‘Mon petit chat'は、どうしても歌えなかった。

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本日、下北沢440にてバンドライブの本番。ミュージシャン時間としては、早朝に近い朝10時に現地到着。遅刻しては行けない…と注意しすぎてかなり早く着いてしまったため、メンバーどころかお店自体が開いておらず、しばし車の中で大好物のコンビニおにぎり(シーチキン)を食べて待つ。お店のスタッフさんがやってきて、メンバーも集まり、楽器の搬送を始める。440では、何度かライブをしているし、ここは本当にオーガナイズから当日の仕切りやPAさんまで、いつも良い仕事をしてくれるので、私は安心して音楽に集中できる。今日は、新たな試みとして、ヴァイオリンとトロンボーンが加入。そのために、コロムビア時代のCD音源にできるだけ近いアレンジにしてみた。新しい試みは、やってみただけのことはあったが、アレンジも含め、もう少し練る必要を感じた。
 

ところで今日は、いつもかならず演奏する‘Mon petit chat’−私のかわいい猫ちゃん、という曲をあえて外した。これは、ピキのために作ったフランス語の曲で、私が持っていた歌詞の世界観をモーマスに伝え、素敵な仏語歌詞を書いてもらった。なぜ外したかといえば、いわずもがな、どうしても歌いきる自信がなかったのだ。ピキはここのところとても安定しているし、ピキの現状を「実は…」とMCで話したら驚かれるかもしれないが、皆、きっと納得してくれただろうと思う。けれど、彼女が全快するまで話したくなかった。

願掛けのように、願いが叶うまで、人には言っていけない気がしていたのだ。だから、HPの日記も書けなくなってしまった。そして、今の私は、ピキのことについて不用意に指一本背中でちょんと突かれただけで、たぶん崩れ落ちてしまうような不安定さを持っている。プロとして舞台に立つ以上、そんなあまっちょろい姿を見せたくなかった。だから、外した。いつか、心からこの歌を全快の喜びと共に歌い上げるために。



私のかわいい猫ちゃん。
ごろごろ言ってる私の猫ちゃん。
あなたを愛しているけれど、
愛しているからこそ、自由にしてあげる。
あなたは百獣の王、ライオンになるのね。
ああ…ごろごろ言ってる。
私の愛しい猫ちゃん!


★Photos:森孝介

posted by 猫沢エミ at 00:00| パリ | ピキ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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