2010年07月24日

りーくんが、ピキの絵を描いてくれたんだ。

100724.JPG


なんともまあ、だるい。そして鼻の奥が痛い…と思っていたら、夏風邪をひいてしまった様子。たいした熱も今のところ出ていないのだけど、暑さも相まって倦怠感は一丁前の憎らしさ。寝ている場合じゃないのだけど、夕方まで薬を呑んでひたすら寝る。具合が悪くなると、元気なときにはそうそう出てこない自分の弱点や悩み事がひょっこり顔を出し、ここだとばかりに騒ぎ始める。

あー、原稿終わってないよー。あー、お金ないよー。そして、あー…、もうピキはいないんだった。3月の中旬まで書いた、ピキの日記が止まっている。ピキの死まであと10日足らずのところでだ。最後まできっちり書かないと(たとえそれが、読んでくださる方には辛いものでも。)私の中で、なにかが終わらない気がしている。それで、何度か書こうとトライして、今日もやっぱり書けなかった。でも、近日中には、このBonzour Japonの原稿が抜けたら、そのときはちゃんと書こう。

そんなことを思っているここ数日なのだけど、この間のBunkamuraドゥ マゴ パリ祭のとき、イラストレーターの、りーくんこと柳澤正希くんが、ガールフレンドのゆうちゃんと共に遊びに来てくれて、「これ、猫沢さんにプレゼント。」と、箱に入った四角いものを差し出した。中を見ると、それはりーくんが心をこめて描いたピキだった。ピキの、特に体格がよかったパリ時代の表情にとてもよく似ていた。その絵からは、ピキが幸せだった証の光がちゃんと放たれていてBunkamuraのBonzourワゴンの前で、そしてりーくんたちの前で、泣かないように堪えるのが大変だった。

大事に家へ持って帰り、ピキが仲良しだった鹿首の“しかっぺ”の近くに飾った。ピキが絵になって戻ってきたのだと思った。にっこり笑うようなピキは、目が合うたびに「ママー、ありがとー。とっても幸せだったにゃ。」と声をかけてくれる。自分もつたない絵を描く人だけれども、りーくんみたいな、本当にほんまものの絵を描く人が描くと、ちゃんと魂が宿るんだなとしみじみ思った。りーくん、ありがとう。ありがとう、りーくん。

http://www.yanagisawamasaki.com/index.html
posted by 猫沢エミ at 23:02| パリ ☀| ピキ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする