2010年08月12日

シリル・コピーニ〜エッフェル塔でも、もしくは秋葉原でもないフランス男。

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昼、飯田橋の駅の出口で、とあるフランス人男性と待ち合わせしていた。が、まんまと私が遅刻した。階段をかけあがったところに、その男性がいてこう言った。「コラ!遅刻しやがって。おまえ、フランス人かい?!」(笑)。と、言った男性こそがフランス人で、在日フランス人の中でもっとも仲の良いシリル・コピーニ。DJやイヴェンター、オーガナイザーとして活躍する一方、最近では、TVのバラエティー番組にも登場している。

博多弁を自在にあやつるシリルは、そこらそんじょの日本人よりもずっとニュアンスのある日本語の使い手。そのシリルと久しぶりにランチしようかということになった。「なに?!猫ちゃん。フレンチ食いたいとか言わんよな。」と、シリルが連れていってくれたのは、夜は居酒屋の定食屋さん。うわー、渋い〜。最近のフランスの音楽事情とか、仕事の話とか、あれこれの話題で盛り上がる。

ところで、なぜシリルと気が合うのかと言えば、それはシリルの日本での立ち位置と、私のフランスでの立ち位置がすごく似ているからなんじゃないかと思うのだ。立ち位置、というと語弊があるのかもしれない。それぞれの国に対してのスタンス、物の見方、と言った方が正しいかもしれない。たとえば、私のフランスやパリに対する物の見方は、自分なりのリアルさとフラットさがある。シリルの日本や東京の見方も同じく。「俺ってさー、日本人の女の子が想像する、いわゆるおしゃれでかっこいいフランス人じゃないやん?エッフェル塔でもないし、ラデュレのマカロンでもない。」たしかに。(笑)シリルは日本文化を深く理解して、その深部に、日本人と同じスタンスで努力して入ってゆく正しい姿勢を持っている。ここしばらく上方落語の師匠について、ずっと勉強していたそう。来年は高座にも上がる予定なんだとか。落語を勉強する外国人は他にもいるのだろうが、その部分のみならず、彼の普段のやりとりや姿勢を見ていても、日本かぶれで古民家に着物を着て住んでいる外国人や、アニメおたくで秋葉原に通うフランス人とも一線を画した`ハンディのない、あくまでも日本人と同じポジションで日本に暮らす人´というフラットな印象を持つ。これが、できそうでなかなかできない。

ちなみにシリルと日本語で話をしていると、「この人、ほんとにフランス人なのかしら?」と感じる場面がままある。日本人のように、言葉を控えたり、人の話をまずきちんと聞くところなんか。だけど、これがフランス語に切り替わると、やはりキャラクターがフランス人に戻る。当然と言えば当然なんだけど。私がフランスでこうありたいと思う姿勢を、シリルは日本でやってのけている。だから、彼とは時々互いが「こいつは本当に日本人(フランス人)なんだろうか?」などと思いながら、仲がいいんだろうと思う。お互いが持つ、二国の文化が互いの中でうまく交換されている部分も含めて。

Photo.「猫ちゃん、これ宣伝しといて〜」はいよ〜。笑
    
フランス・マルセイユ出身のヒップホップバンド`IAM´のジャパンツアーが決定!(リュック・ベッソンの『TAXI』にも彼らのラップが登場してます)
贔屓目なしで大注目!私も見に行きます!

 IAM(アイアム)JAPAN TOUR 2010 guest :Ovall
September 29th(Wed) Club Quattro Shibya
Open/Start 19 :00 Adv :3500 yen(+1d)
posted by 猫沢エミ at 00:00| パリ ☔| パリ・フランス | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする