2010年10月26日

`身につける物´と縁がない。


Quand la femme tient la barre de sa vie−猫沢エミライブ&トーク@TRAUMARIS
2010年11月7日(日)東京・恵比寿 ただいま、チケットのご予約絶賛受付中!
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先日のヒミコ船パーティーの後のこと。

その日していたリスの指輪をふと見て驚いた。リスの下にぶら下がっているはずのどんぐりが、ない。この指輪は、もうブランド名も忘れてしまったが、バリに引っ越した最初の年にマレにあるジュエリーショップで買ったものだ。こんなラブリーなデザイン、普段は買わないのだけど、下にぶら下がっているどんぐりに遊びが利いていて、同時ただのフランス語学校の留学生だった私には少々値のはるものだったけれど、思い切って買った思い出の品だったのだ。ちなみに目ん玉はちっちゃなルビーがはめ込まれている。あー…またか、と思う。
また、アクセサリーなんかの`身につける物´と縁がないなと思う。

大学生の頃、初めてまともにできたボーイフレンドに、生まれて初めてもらったクリスマスプレゼントがティファニーの人気シリーズ`ビーンズ´のシルバーネックレスだった。次の日、嬉しくて嬉しくて、小躍りしながらそれをつけて大学の研究室へ出かけた。ところが学校に着いたときには、すでにビーンズは身体を離れ、どこぞかへ消えてしまっていた。あまりのショックで発狂するかと思ったよ。そして、アパートと大学までの片道20分(大学は、徒歩圏内にあった。)をなんべんも往復して探しまくった。あいにく、その年はホワイトクリスマスで、ゆうべ降った雪が道ばたに積もり、捜索の手をさらに阻んだ。結局、ネックレスは見つからず、生まれて初めてのプレゼントは幻となってしまった。

その後、大学3年生のとき、私は両耳たぶにピアスの穴を開けた。なに、理由は簡単で、イヤリングを買っても買っても気がつくと落として無くしてしまうから、穴を開けてしまえばそう簡単には無くさないだろうと思ったのだ。ところが甘かった。パリのSurface to airというアートな雰囲気で大好きなセレクトショップがあるのだけど(その昔、私のマグカップも取り扱ってもらったお店)そこにアメリカのデザイナーが作っている(名前は忘れた)哲学のあるデザインのアクセサリーが置いてあり、その人の作品をいくつも買った。その中で、片耳タイプの`斧とスコップ´がぶら下がった真鍮のとてもいかしたピアスがあった。多分、意味は`斧で殺してスコップで埋める´だと思われる。(他には`鳥とピストル´のピアスや、`ピストルと手錠´のブレスレットを持っていた。)ある日、モトベカンに乗って凱旋門へ緊急の取材に出かけ、その足でMAC-graffitiのアトリエへ行ったのだけど、ヘルメットを脱いで一息入れたところで、メンバーのゴーコンが「おまえ、土建好きなのか?」と聞いてきた。は?何の事?「だって、おまえのピアス、スコップじゃん。」え?!鏡を見ると、いつの間にか斧だけがぶっちぎれてどこかへ無くなっていて、スコップだけがぶら下がっていたのだ。本当だ。スコップだけじゃなんの哲学もなし…ただの土建好きにしか見えない…。ちなみに`ピストルと手錠´ブレスレットは、ある夜、オベルカンフのクラブに遊びに行って、酔っぱらって手をぶんぶん振りながら道を歩いていたら、いつの間にかどこかへ飛んで行ってしまったらしい。

飛行機のトランジットで寄ったイタリアのマルペンサ空港では、ヴァンブで見つけたお気に入りの透かし彫りの指輪をトイレに置いてきた。気がついたのは飛行機に乗り込んでからのこと。指輪ひとつでイタリアまで引き返すわけにもいかず、そのままおさらば。(っていうか、引き返せないだろ。)今年の誕生日、友人にもらったパワーストーンのブレスレットに至っては、前回のパリのアパルトマンに到着して、さて荷解きするか…と思った瞬間にゴールドのチェーンが突然切れ、石がばらばらっと散乱した。世界一アクセサリーをプレゼントし甲斐のない女に、こんないいものをくれた友人に申し訳なくって、泣きたくなった。(これに関しては、石は無事なので、修理しようと思っている。)

しかし、ここまで装身具の類いと縁がないとはどうゆうことか?己の持っている悪しきパワーで壊れたり、離れたりしてしまうということか。今現在、すでに5、6回も修理に出しては同じところが切れてしまうピアスと根比べ中である。そういや、パリの親友よちこからもらったエヴァ・ゴズランのピアスももらった途端に片耳なくして、一個だけ買い直して、その後、無くしたり見つけたりして、ついに先日、片方が壊れた。そして自分で修理してつけて出かけたその日に、パーツが無くなっていた…。(もう、アキラメロ。と、よちこからはまさに諦めぎみで最後は言われた…)

ちなみに、アクセサリーだけではなくて、洋服の類いも、買ってしばらくもしないうちに、かならずどこかひっかける、シミをつける、穴が空く、などのトラブルが起きる。ただ、自分の行動が粗暴なだけという気もしなくもないが、逆に、新品ものに傷がついて初めて「ああ、自分のものになった。」というおかしなイニシエーション感があるんだなあ。

そうゆうわけで、私がダイヤモンドのショーメだのカルチエなど持っているわけがない。たとえ、それらを買うお金を持っていたとしても、こんな恐ろしい自分に何ができようか。なんて、書いちゃうと、将来私に素敵なジュエリーをプレゼントしてくれるかもしれない男たちを、現時点でゼロにしてしまう可能性が高いのだけど、前前から思っていたことなので、書いてみたかったのよね。ちなみに、パーカショニスト&素人料理好きの私は、つけててもすぐに外しちゃうという難点もあるんだよなあ。首長族の首輪、とか、アフリカのどこかの部族の下唇に皿を入れるだとか、そこまでプリミティヴで外したくとも外れないやつじゃないとだめなのかもなあ…。

Photo. リスだけだと、普通のかわいい指輪になっちゃうんだよなあ。
    何か自分で下のところにぶら下げてみようと思います…(涙)




posted by 猫沢エミ at 21:55| パリ | ファッション | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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