2010年12月07日

シヴェース!な一日と、問題回避に小技を利かせるの巻。

LIAISON−La fête de NOËL@渋谷Liaison 2010年12月18日(土)18:30 staet
チケットが残り少なくなっています!限定30名様限り、ご予約は急いで。パリのお土産つき♡



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ゆうべは結局朝の4時頃まで、ジャムセッションを見に来た友達と、セーヌ沿いの朝まで空いてるカフェで話し込み、自分のこれからの人生を真剣に考えてみたりした。

その友人も、その昔パリへやってきた当初は何もなく、とても貧乏で寂しかったと話してくれた。その寂しさは、聞いているだけでもひしひしと伝わる深いものだったが、今、友人は生き生きとここで暮らしている。決して楽ではないし、次々と問題は起こるものの「あの頃に比べたら、夢みたいだよね。思うままやってよかった。」と笑顔を見せた。やればやっただけのことが、面白いように還ってくる街、パリ。遅かれ早かれ、私はもう一度、この街に住む気がしてならない。

ジャムセッションに参加した次の日の朝、というのはフランス語学校時代からいつも辛かった。とにかく寝てないし、疲れている。だがしかしー、今日は是が非でも映画館に行かねば。先日、カンタン・デュピュの`rubber´を観て以来、彼の映画の方面の仕事ぶりがとても気になっていたのだけど、親友よちこが彼の長編作品がリバイバルでやっていることを教えてくれて、これは観なくてどうする?!ということになった。朝1番の上映とあって、お客さんはまばら。しかし、デュピュ好き(言い換えればミスター・オワゾ好き)って、やっぱりいるんだなあという客層。

さて、今日の映画は1996年フランスで公開された「Steak」。とある街に住む若者ブレーズは、ある日、友達のジョルジュがマシンガンをぶっ放して3人射殺してしまった直後の現場に居合わせ、ジョルジュの罪をかぶって7年も精神病院に入れられてしまう。7年間、世俗から離れていた間、世の中の風潮は一変し、ブレーズが病院から復帰すると、まるで時代が逆行したかのようにファッションは50年代に戻り、整形が流行って…と、へんてこなことになってしまった。ブレーズを迎えにきたジョルジュも整形中なのか、顔中包帯でぐるぐる巻きに。彼は`シヴェース´というグループのメンバーで、お揃いのジャンパー、おかしな挨拶、飲み物は牛乳、たばこを吸ったら袋だたき、という厳しい戒律を守っている。時代に取り残されたブレーズは、整形代を道で稼ぎ、足りない分は自前の整形(ホチキスで顔をつりあげるなど。笑)で補い、シヴェース加入を試みるが、自分の立場を奪われそうになったジョルジュが暴挙に躍り出るのだった。。。

と、書いてても「これで伝わるのだろうか?」と不安になる独特のストーリーなのだ。すべてがナンセンスギャグで、こうゆう笑いのツボがもともとない人には?マークの連続だろう。しかし、良い!デュピュにしろ、オゾンにしろ、面白い映画を作る人は、とにかくまずよく人を観察しているなあと思う。この世に渦巻く一過性の流行や考え方に対しての、するどいアンチテーゼ。それを、こんなにも馬鹿に、面白く描けちゃうなんて、あっぱれの一言だ。

ちなみに、主役のブレーズとジョルジュを演じたのは、フランスでは知らぬ人のいない、コメディアンERIC&RAMZY。フランスの笑いって、結構日本でいうところの難しい笑いに通じるものがあると思うんだよな。それで、シヴェースのメンバーだけができる、四角いボールと板みたいなバットを使う謎のスポーツがあって、それを観てたら`ごっつええ感じ´で、すごく好きだったコント`全日本実業団選手権´をすぐに思い出した。わけのわからないルールとプレイなんだけど、そのわかんなさがものすごく面白い。デュピュと松本人志って、感覚が非常に近い人なんじゃないかと思ったら、まっちゃんの映画作品にもとても興味が湧いてきた。さっそく日本に帰ったら観てみよう。

映画はとてもよかったんだけど、その後、エネルギーが切れてしまったのか突然の謎落ちに見舞われる。夕方までうじうじと、今年最悪のうじっぷりで自分でも手をこまねくが、最後はそんな自分にとことん呆れ、風呂に入って浮上する。パリは、いろんなトラップを生活の中でこまかくしかけてくるヤツだが、さすがにつきあって長いからなのか、そうゆうトラップ(自分の気持ちと行動ひとつで良くも、さらに悪くもなる罠。)を、最悪の状況にならないように自分をぐっとコントロールする術を少し身に付けた気がする。意外と今回の滞在では、以前ならもっと面倒に悪くなる状況を、力み無く乗り越えていることに気がつく。

ひょいひょいとトラップを超える(ことを意識せずにやっている)私を見て、パリがほくそ笑みながら、もっと高いハードルをがたがた後ろで用意している音も聞こえてるけど。笑



Photo.ポンピドゥーセンターの横っ腹すぐ前にあるのが、MK2-Beaubourg
   (エムカードゥ、ボーブール)こちらで火曜日の朝11:25(バンドアノ
   ンスなし)1回限りでまだ上映中。興味のあるパリにお住まいの方、
   ぜひ観てみてね。

http://www.mk2.com/filmscinema-3884-steak.html

↑このアドレスの`Voir la bande annonce´で予告編が観れます。





posted by 猫沢エミ at 00:00| パリ ☁| フランス映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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