2011年05月30日

Le Paris en Paris


いやあ、すいません!前のブログからもう1ヶ月近くたってしまったとは、自分でも驚きです。毎日が激しく過ぎてゆき、気がつけばパリにきて早20日も過ぎてしまったなんて。そうゆうわけで、パリ到着前後を、ダイジェスト版にて♡


5月6日、 宍戸留美ちゃんと津田大介さんのUSTREAME番組、「Oil in Life」に出て、ライブをする。http://www.ustream.tv/recorded/14547235/highlight/171064
宍戸留美ちゃんとは前から面識があって、津田さんは互いの名前を知りはしていても、初対面だった。こういった音楽番組で本格的なライブをしたのはいつぶりだろう?そして、さほど、というかまったく普段と変わりなさ過ぎて、もうちょっと気取った方がよかったのでは?と後から自分で思うほど、くだけた過去の経歴などで盛り上がった。聞いてくれた方はありがとう!そしてまだの方、最近の猫沢ライブ最小編成版が見れます。ぜひどうぞ♡ 

5月7日。何を思いついたのか、いいなり携帯をiPhoneに変える。いや、実は前から考えていたのだけど、今回フランスの取材にあたってコンパクトレコーダーを単体で買おうかと思っていた。でもだったら、レコーダー機能もついているiPhoneにしてしまえ〜と、東京駅・八重洲の直営店にて買った。すごい機械?を手にすると、私はいつもプレッシャーで智恵熱が出る。MacBookのときもそうだった。使いこなさねばという責任感から、右も左もわからなくなり、迷った先でパリ友達への土産を腸達しばがら、ふらふらと家に帰る。雑用を終えてから、iPhoneをどうにかするのに夢中になる。一抹の不安。

出発の前日、六本木ヒルズにあるJ-WAVEスタジオへ、映画「ゲンスブールと女たち」の寸評コメントを収録しにゆく。絶景のスタジオから東京タワーと街を眺めて思う。頼むから、私の留守中に、大きな地震なんかこないで。みんな無事でいて。夜、写真家HARUKIさんのお宅へお邪魔し、現在、MAC-graffitiと在パリ日本人の友人が中心に進めている、日本復興支援プログラムProject for JAPANの、被災地写真特別展覧会のための写真選定をする。震災後からパリで進んでいたこのプロジェクト。世界各国の有名ライターたちに依頼して、キャンバス作品のオークション販売会をして募金を集めようということになり、イヴェント運営のための資金を各企業などから募るため、資料をまずは制作することになった。そこで、「誰か被災地の写真をもっているフォトグラファーはいないだろうか?地震のないフランス人にはぴんここない、今回の悲劇を、ダイレクトに伝えたい。そして少しでも多くの募金が集まって欲しい。」というメンバーの言葉に動かされて、今回、貴重な写真をHARUKIさんが貸してくださることになったのだ。信じられないほど壊滅しているのに、HARUKIさんの写真はどれも哀しくて美しい。この、おそらく震災後初めてとなる、まとまった数の被災地写真展覧会をパリでぜひとも成功させねば。日本のために。

5月10日、21:55発AF277便に乗るために、雨のそぼふる都内から成田空港へ。ぎりぎりではあったけれど、今回はわりと楽だった気もする。パリ友達から頼まれた化粧品を免税店で受け取る。私、知らなかったんだけど、免税店でお買い物する人は、予約した方がお得なのねー。ポイントがついて、免税の上さらに無料商品券がついちゃう。(ちなみに予約しないとポイントカードは作ってもらえない)今回は、友達がかなりの点数を買ったので、なんと2000円も割引券がついてきちゃって、喜びいさんだ私は、思わずアナ・スイのマニキュアを握りしめて「これください!」と突き出していた。買った後に気がついた。「この商品券って、友達のものじゃないの?!」…

搭乗までの間、iPhoneで遊ぶ。いやー、最初はどうなることかと思ったけれど、もう楽しくてしょうがない。Skypeはダウンロード設定済みだから、直前までパリのアトリエとTV電話ができたり、ツイッターが見れたりして、なんだか心強い。なんかどこかの電話会社のCMで電話の精が渡辺兼さんでいつも側にいてくれる、みたいなのあったけど、ほんとあれと同じ心強さだわ。喫煙室で、北欧からやってきたDJカップルと出会って、今回の地震の恐ろしさについて片言の英語で話をした。はじめてやってきた日本で、到着後すぐに地震にあって、それからもずっと不安が続いている日本に、カップルの女の子は疲れているように見えた。離陸時、濡れた滑走路を眺めて、お願いだから無事でいて。これ以上、ひどいことがおきませんように。そう祈っている自分に、少し驚く。こんなことが起きるなんて。そして、こんな祈りと共に日本をたつ日が来るなんて。


飛行機は低気圧のせいなのか、景気良く揺れた。飛行機が揺れるのは、私にとって拷問に近いことのに、なぜ自分は外国と縁があり、たびたび嫌いな飛行機に乗って行き来するのか?元来出不精で、別段フランス語の才能もない私が、なぜこうゆう人生を送っているのか?思春期の頃、広い世界を見てみたいと思ってはいたが、まさかパリにしょっちゅういる人生を送るなんて、制服の下にジャージを履いた田舎っぺのあの頃の自分に、想像など出来ただろうか?しかし今回、会得した。すごく呑んでよっぱらってしまえば、どこがどう揺れてるんだかわからなくなるので、次回もよっぱらってしまえば苦痛が軽くなるということ。実行だ。

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PM4:00-Paris C.D.G空港

着いた。また来てしまった。毎回、必ず思うのがこのフレーズ。いつ切れてもおかしくないのに、容易には切れないパリの糸。タクシーに乗り込んで、まず15区へ。アパルトマンの鍵を受け取って、5区にあるここ最近の住処へ到着。エレなしフランス式2階。20kgのスーツケースを部屋に入れて、ほっとする。また来てしまった。やっぱりそう思う。少し休もうかと思ったが、シャワーに入るにも生活用品のほとんどは、7区に住む友達の家のカーヴだ。友達は今週末、ロンドンに主張中だ。鍵は預かっていたので、そのまま荷物を引き取りに行く。家に戻ると、クロワッサンを抱えたMac-graffitiメンバーが早々にやってきて「よくきたよくきた!」と歓待。あらー、涙がでるじゃないの。それからコーヒーとクロワッサンで朝ごはんを食べながら、日本での日々にずいぶんとねぎらいの言葉をくれた。あんなに繊細な気遣いをフランス人に対して感じたのは、初めてだったかもしれない。離陸時の成田の濡れた滑走路が頭に浮かんだ。

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メンバーがどやどや帰ってから、さすがに1時間ほど寝るがすぐに起きる。16日から始まるディジョン取材のことを考えたら、明日からちゃんと動けるように、今日がんばって、ここでの生活の準備を一気にやった方がいいと思った。
それは、翌日急に入った、別号取材のためのモンマルトルリサーチをしているとき、久しぶりに見る青空の下のサクレクール寺院を眺めながら、「やっぱり昨日寝ないで準備しといてほんと、よかった。」と思うに至る。

5月13日、モンパルナス駅から、TGVで1時間ほどの街、ル・マンへ。ル・マンといえば、バイクレースのメッカ。今回、チャンピオンシップにて、チ−ムDUCATIのパイロット、ニッキー・ヘイデンをDUCATI・VIPラウンジ内で、ライブペインティングして欲しいという依頼がMAC-graffitiにきた。「なんか、スポンサー招待だから、エミも行く?」と誘われ、急についてゆくことになったというわけ。いいやー、もうずっと休みがなかったし、短いヴァカンスとしよう。父親がバイクレーサーだったからか、娘の私も大のバイク好き。父がよく話をしてくれたル・マンに来たなあ。いきなり。今度会ったら、福島に今も暮らす父に、この旅のことを話してあげようと思う。ところで、今回は50名限定のDUCATI・VIPラウンジで、イギリスからきたケータリングチームの上品でおいしいフレンチやらお菓子を食べ放題で、だいぶ甘やかされた。(笑)一歩サーキットの外にでれば、荒くれバイカーたちが酒に酔い、そっちこっちでバーベキューをして「70年代のウッドストックに来たみたい!」だった。

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パリに戻ると、親友がロンドン出張から戻って来て、ご対面。やさしい和食でもてなしてくれた。明日からディジョン取材なので、彼女の家に行く前に、あらかた旅の準備を終えて。いいぞ。前は後手後手だったこうゆうことが、今回はわりと出発前から出来ている。パリを上手に暮らすなら、パリの空気に逆らってはいけない。無駄に先のことを考えない。時間のスパンを限りなく短くして、今目の前にあることを飄々とこなす。時間が足りなくなったら、すぐに頭を切り替えて、違う方法を考える。すべては、些細なことなのだ。




photo1. 翼よ、あれがパリの灯だ!
   2.快晴のモンマルトル。サクレクールが、白い。
   3.Hye! Nicky♡ ニッキー・ヘイデンと彼のサイン入りメンバーのキャンバス画。
     似てるねー。笑
   4.DUCATIのVIPテントはあまりに快適でした♡甘やかされたなあ。









posted by 猫沢エミ at 01:25| パリ ☁| パリ日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年12月13日

飛行機恐怖症のジェットセッター

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徹夜にはならなかったものの、ゆうべは、今回最後の別れを惜しみに来てくれた友人と夜遅くまで話し込んだりして、眠れたのは3時間だけだった。いや、出発前に眠れただけでも奇跡に近い。いつもなら貫徹だもの。そうゆう、時間に余裕がない己に少し飽きたもので、今回は早め早めに準備をしていたのだ。って偉そうにえばれるか。たった3時間の睡眠で!笑 

タクシーに乗り込み、今回も空港まで見送りにきてくれるというよちこ女史と共に、シャルル・ドゴール空港へ向かう。いつものごとくよちこが言う。「ええー?!マジで帰っちゃうの?」うん、マジ。もし帰んなかったらライブはキャンセル、信用はがた落ちだもん。なんて会話も、もう帰国間際の定番やりとりになったものだなあ。しみじみ… 

パリはいい。こんなくそ面倒な街なのに、パリはとてつもなくいい。この街との縁はもう、こちらがどんなに逃げようとも一生追いかけてくるのじゃないかと思う。パリに焦がれた時期もあった。パリに恋した時期もあった。そしてパリと付き合い、何度も裏切られ、疲れ、呆れた果てにあったものは、切っても切れない揺るぎない関係だった。いつの間にか作ってしまった。気がついたら、そんな風に出来上がってしまっていた。それを平たく`幸せだ´と、手放しでは喜べない複雑なところもいいんだ。さようなら、パリに根をおろした友よ。また、必ず来るよ。

よちこと涙の別れ(本当に私たちは、もう一生二度と会えない別れのように悲しみながら、お互いの手をいつも離す。)をした後にも、パリ友たちから別れを惜しむ電話が来たりして、本当に離れがたい。後ろ髪を引かれすぎて、つり目になっちゃう勢いで、飛行機に乗り込んだ。そして、乗り込んだそいつは今回も揺れた。飛行機が気流の悪いところで揺れるのなんか、当たり前だ。だって、地面から浮いているわけだし、しかも巨大な鉄の固まりがものすごいスピードで飛んでいるのだもの。そんなのわかってらい。でも、怖いんだ。とてつもなく怖いんだ。

仕方がないから、自分も動くことにした。シートベルトをがっちり装着したままで動くのはなかなか難儀だが、飛行機が沈めば自分は上にできるだけ飛び上がり、傍から見れば、ちょっと頭がいかれてる人っぽかったかもしれない。ふと、向こうの通路を見ると、果敢なスチュワーデスさんが、のけぞりながらお客さんのシートベルトの着用具合を点検して回っている。ほら!彼女だってなんとか歩いているのだから、大丈夫に決まってる。私はナウシカ(という思い込みもやってみた。)今、メーベに乗って空を滑空中…。

そして、無事に飛行機は成田空港へ着陸した。荷物を受け取り、外の喫煙室でほっとしていたら、フランス人男性に声をかけられた。「大丈夫?僕、君の前に座ってたんだけど、変な雄叫びあげてたみたいだから…。」恥ずかしい!気がつきませんでした。「ああゆうときはね、`ここは船の上だ。どんなに揺れても下には水があるんだ。´って思うといいよ。」と、アドヴァイスまでくれたりして。ははーん、皆いろんな想像で恐怖から逃れているのだな。

「ところで、君の電話番号を教えてくれる?」ははーん。さて、この事態からはどうやって逃れたらよいのだ?(好みじゃなかったのよね、残念ながら。笑)


Photo. 何回乗ったって、怖いものは怖いんだい。(泣くのをがまん中…)







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2010年12月11日

そうしてまた、私は旅に出る。


LIAISON−La fête de NOËL@渋谷Liaison 2010年12月18日(土)18:30 staet
チケット、残りわずか!限定30名様限り、ご予約は急いで。パリのお土産つき♡
当日チケットに関しては、直接リエゾンまでお問い合わせください!

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泣いても笑っても滞在あと2日。

明日は日曜日で大半の店が閉まってしまうので、日中はお土産などの買い出しに奔走。(しかし、クリスマス前のこの時期は、日曜でも開いているスーパーやデパートが結構あります。)いつも思うことで、しかし、いつも同じように失敗するのだけど、お土産は滞在の頭に買うのがよろし。大抵、お金も手薄になってくるし、なにより時間がない中で焦って選ぶのは、まったくスマートでないのである。ところが私も人間。同じことを毎度思い、毎度忘れる。

しかし、街はクリスマスのイルミネーションが美しい。世界的な不況の渦に飲み込まれているのはフランスも同じく。だから、ショーウィンドーの仕掛け人形がなんだか去年よりしょぼいだとか、まあそんなことも見つけてしまうのだけど、基本的には、やっぱりパリの美しい冬の風物詩だなと思う。

夜、パリの二大親友、よちこ女史&MAC-graffitiのラズーと共に、今回最後の晩餐を、近所のベトナムレストランで食べた。なんだかひどく寂しくなってきたよ。それでもこうして、私がパリに来ることを心から喜んでくれる友がいるということは、なんて幸せなことだろうと思う。それでもねー、やっぱりとても寂しいよとつぶやくと、ラズーが言った。「悲しがるのは日本に帰ってからでいいじゃないか。短くてもここ2日はパリにいるんだろ?だったらその2日間を笑顔で楽しまなくちゃ意味がないだろ?」そうだね。フランス人のそうゆうところ、素晴らしいと思うよ。人生はいつだってオンタイム。先のことはわからない。だから、今、この瞬間に最良だと思うことを選びとる。そうすれば、おのずと自分にとっての幸せは見えてくるのだろうね。

寂しくなると、自分は何も持っていないのだと甘えた勘違いをしてしまう。たとえば、何ひとつ持たない裸ひとつの生き物だと自分を考えたとしても、この小さな身体の中には、経験とそれなりの叡智が宿っている。信じるべきは、形ないそれらの力のみだ。そうして、また私は旅に出る。私の中にどんな世界が広がっているのかを知る、ひとりぼっちの旅に。

Photo1. クリスマスの風物詩をちょっとだけご紹介。
    この時期になると、街の角々で売られる
    もみの木(サパン)。こうした生サパンを
    ちゃんと毎年買って各家庭で飾り付けをする。

   2.今回もとてもお世話になったよちこ女史。
     ボンマルシェのクリスマスイルミネーションと。

   3.よちこ女史の家で預かられている、猫のけいちゃん。
     彼女もピキを失った私の猫心をずいぶんと
     癒してくれました。こちら、コサージュつきの
     お見合い写真風。



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2010年12月10日

Les choses ne bougent que si l’on rêve


LIAISON−La fête de NOËL@渋谷Liaison 2010年12月18日(土)18:30 staet
チケット、残りわずか!限定30名様限り、ご予約は急いで。パリのお土産つき♡
当日チケットに関しては、直接リエゾンまでお問い合わせください!

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抜き差しならぬ、あと3日のパリ滞在。

時間とは面白いもので、短いスパンで区切れば区切るほど、その価値は上がり、貴重に感じられる。日本にいるときも、常にみじかいスパンで物事を計画して、なるべくそれができるようがんばるのが私のやり方なのだけど、1ヶ月、という私にとっては短いパリの滞在は、いつも毎日がきらめき、時にはその光がナイフのように刺さり、心に意味ある深い傷を残す。

まあ、そんなわけで感傷的になっちゃいがちなんだけど、そんな時間はもったいない!ということで、よちこ女史に誘われ、パリ市庁舎で開催中のアンドレ・プットマンの展覧会へ出かける。実は、別日に一度出かけてみたのだけど、マイナスに近い気温の中、1時間半も並ばねば入れず、身体のことを考えて断念。今日は、運よく10分ほどで入る事ができた。パリ市が主催するパリ市庁舎(Hôtel de ville)の展覧会は、内容が濃いのに入場無料!という穴場展覧会でもある。

ところで、フランスを代表する女性インテリアデザイナー、それがアンドレ・プットマン。という情報くらいしか、実は彼女のことを知らずに観にでかけた。そもそもインテリアデザイナーという言葉が定着したのは、世界的に見ても彼女の貢献がとても大きい。プットマンの仕事のすべてに興味を持つわけではないのだけど、私的には、イギリスの映画監督ピーター・グリナウェイの`枕草子´の美術とか、コンコルドの機内装を手がけた仕事ぶりに、彼女の研ぎすまされた高い美意識を感じる。足す、ことは容易で、削る、ことはとても難しい。この展覧会で思ったのは、このことだった。

帰りがけ、プットマン・グッツが売っていて、プットマンの素敵な格言が書かれたえんぴつを、心に掲げる教訓としてよちこ女史とふたりして買う。

Les choses ne bougent que si l’on rêve−物事は、夢を見ることでしか動かない。


photo. 展覧会場は残念ながら撮影禁止。こちら、パリ市庁舎外に掲げられたプレート。
    2011年2月26日まで開催。(日・祝休。10:00~19:00)



posted by 猫沢エミ at 00:00| パリ ☔| パリ日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年12月09日

Exposition Inauguration Wallworks


LIAISON−La fête de NOËL@渋谷Liaison 2010年12月18日(土)18:30 staet
チケットが残り少なくなっています!限定30名様限り、ご予約は急いで。パリのお土産つき♡


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昨日の嵐は去り、快晴の朝。

気がついてはいても、まったく気がつきたくなかったのだけど、パリ滞在があと5日間になってしまった。

パリと日本を行き来し始めて、かれこれ4年も過ぎてしまった。最初の2年は、MAC-graffitiのアトリエに住み、その後は短期のアパルトマンを転々とする生活。前のアパルトマンを出ることになったとき、巣を発つ小鳥のように不安な気持ちだった。そして、もうこれでパリとは縁が切れるのだとも思っていた。ところが、まったく新しい形でパリはどんどん私の中にいくつもの線を作り、勝手にその線はどんどん太くなってゆく。私は正直、少し怖いと思った。日本で暮らせなくなってしまったら、本当にまたパリに来たいと思ったらどうしよう。いや、本当は`どうしよう´もくそもない話で、人生どこへ転がっても、かならずその先の先のまた先もある、ということだけなのだけど。それでも祖国よりも好きな国が出来てしまったら…と思うのは、なんだかとても怖いことだったのだ。

ところで、前のアパルトマンの大家一家とは、今も交流があって、パリに行くたびに挨拶がてら顔を出す。そのデルケヤー家の長男パトリスが、先日、家の近所にあるユミコさんのお花屋さんに行った際、こう話していたと後でユミコさんから聞いた。「エミは、うちのアパルトマンを出てから日本とパリを行ったり来たりしているのに、フランス語があんなにうまくなっちゃってびっくりした!」いやー、うまくなってるかどうかはわかりませんが、ひとつ言えるのは、パリの中に放り出されて強くなったってことでしょうね。人間、ひとところに留まれるのは温かくてほっとするけれど、大変なことを乗り越える経験と、その後に訪れる広い世界観は、いつでも私を魅了してやまない。

夕方、ばたばたと仕事を終えて、MAC-graffitiメンバーのキャンバス作品が中心となったギャラリー展覧会のヴェルニサージュ(オープニングパーティー)へ行く。今回はリーダー、コンゴの作品が多く、最近彼の活動がのってるなと思う。アーティストにとって一番幸せなのは、自分の中にあるなにものかをどんどん吐き出せる時だと思う。その状況を作り上げるのもなかなか大変なのだけど、地道に情熱的に続けているといつか形になる。今、コンゴはそうゆう時期にきているのかもしれない。私も中途半端でなくて、どっぷりそんな生活だけに再び身を置きたいと切に思う。まずはその状況を作り上げるところからスタートだな…。

ヴェルニサージュの後、フレンチコードで映画連載を一緒にしている長谷川たかこさんのお宅へ、遅い晩ご飯を頂きにお邪魔する。今日のメニューはポトフーだった。私がくるというので昨日から煮込んでくださったのだとか。なんとありがたい!そしてたかこさんはお料理がすごく上手。パリに住む日本女子は、お料理が上手な人が多い。やはり食の大国フランスに惹かれるところから、もともと食に興味のある人が多いのかもしれない。たかこさんは、私にとってパリのよきお姉さんという感じだ。彼女のフラットで品格を失わない姿勢は、大変なことの多い外国暮らしで荒れがちな部分を、いつもはっと清めてくれる。

たかこさんの家を出て、バスチーユの塔を眺めた。革命かあ…私ももう一度、起こさねば。もしかしたら死ぬまで何度も起こし続けるものかもしれない。なぜそんな大変なことばかりするのかって?そりゃあ、死ぬまでに自分の中にあるすべての領域と可能性を見尽くしたいからですよ。探検は少し怖い。新しい世界に踏み出すのも少し怖い。案外怖がりの私だけれど、時が満ちれば、いつも潮の流れは彼方から迎えにやってくるのだ。

`Exposition Inauguration Wallworks´
 4rue Martel 75010 Paris

 ヴェルニサージュは終わりましたが、エクスポジションはまだやってます!
 パリにお住まいの方は、ぜひ見に行ってみて。

 このエクスポジションの様子をさらにご覧になりたい方は、
 下記にアクセスするとたくさんの写真が見れます。
 http://www.facebook.com/album.php?aid=78730&id=1639671807

Photo 1. 快晴のコントルスカルプ広場。

    2.ヴェルニサージュの様子。徹夜明けのジルベルトがパンダ
     みたいにくったりしていて面白かったなあ。

    3. 美しいバスチーユ広場の夜景。これ、いい写真じゃない?

   

posted by 猫沢エミ at 00:00| パリ | パリ日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする